昨日20日に七尾市本延寺にて第1回等伯茶会が開催されました。
本延寺は等伯の生家奥村家の菩提寺です。
養父母の死を機に、妻と子供を連れて上洛する際、本延寺の本山である本法寺を頼り、その塔頭に寄宿したといわれ、等伯を語る上では重要なお寺になります。
等伯は利休と交流し、利休を通じて大きな仕事を受けるようになりました。
等伯にとって利休は最大の理解者であり、恩人でもありました。
利休のお陰で大徳寺への出入りが許され、そこで牧谿や雪舟の作品を拝しその影響を受ける事が出来たわけです。大徳寺はもちろんのこと、秀吉にも重用されたのは正に利休の力によるところが大きいのです。いずれにしても、等伯と利休の関係性上、等伯は茶の湯においても重要なキーパーソンの一人でありました。
そして、この度、等伯の偉業を顕彰し、その遺徳を偲ぶ為、かねてより各界の方々にご相談申し上げながら、粛々と準備を進めて参りました「等伯茶会」並びに「法要」を無事行うことができました。
当日はお天気にも恵まれ、非常に良い気候の中、一席一席ゆったりとした時間が流れていたように感じました。
当日ご来会いただきましたお客様には不行き届きも多々あったかとは思いますが、産声をあげたばかりの会ということでご容赦いただきますようお願い申し上げます。
ちなみに、当日の早朝に里山海道を車で走って本延寺に向かっておりましたら、何度か霧がサーっとかかってきて、まさに「朝霞」。
当日そのような銘のお道具も使っておりましたのでなかなかタイムリーな気候でございました(笑)