季語でいう「涼風」とは8月終りから9月の初め、いわゆる晩夏に使われることが多いのですが、お茶の世界では暑い季節に涼を取り込む意味合いで、6月から8月の夏の初めから終わりまでよく使われます。
「氷柱」といったの冬の時期の銘でも涼を取り込む為に夏に使用することがあります。今でこそ冷房の効いた茶室や部屋で快適にお茶を楽しむことが出来ますが、昔は暑い時期に懸釡する時には目や耳・言葉で涼を取り込むといった風流なお客様に対する気遣いがあったのでしょうね。
今年の夏は暑い日もありましたが、雨の影響で熱帯夜が少なく夜窓を開けて寝る分には過ごしやすかったかと思います。
この「涼風」も今の時期にぴったりと言いますか、最近窓を開けて寝ておりますと朝寒くて目が覚めます。おかげで若干鼻水が・・・(笑)